城山城(兵庫県たつの市)

概要

 標高458mの亀山(きのやま)の山上に築かれた城山城(きのやまじょう)は、播磨・備前・美作三国の守護大名、赤松氏の居城として有名です。白旗城(上郡町)を築いた赤松円心の三男、赤松則祐が築城しました。嘉吉の乱で室町幕府の将軍足利義教を暗殺した赤松満祐が、山名軍と戦いで立てこもり、敗死した場所としても知られています。山上には、古代山城をふくむ複数の時期の遺構が存在しています。

赤松氏の城(姫路市~上郡町)

城山城以外の赤松氏に関連する城を紹介しています。

1-礎石建物

庇をもつ総柱建物跡で山岳寺院の本堂跡とみられています。

礎石建物跡看板

礎石建物址看板

礎石建物跡

総柱建物の礎石

2-建物敷地(伝.赤松屋敷)

城山山頂にほど近い平坦地にあり、城山城の主郭。
赤松満祐自害の場所と伝えられています。

現地の看板

現地の看板

現地からの眺め

現地からの眺め

3ー堀切

敵の侵入を防ぐ堀切が北・西・南の尾根上にあります。西堀切は尾根を4、5メートルV字状に掘削した城内最大のものです。

石塁は古代山城のものの可能性が考えられています。

堀切と土塁の解説看板

堀切と土塁の解説看板

城内最大の西堀切

城内最大の西堀切

石塁

石塁も北、西、南に見つかっていますが、古代山城のものとみられています。西石塁が城内最大(全長約40m、高さ約3m)の石塁です。

城内最大の西石塁

城内最大の西石塁

北石塁

北石塁

4ー門築石

城門の礎石を地元では「門の築石(つきいし)」と呼んでいます。古代山城の礎石です。

城山城の門礎石「門の築石」1

城山城の門の礎石1

門築石の看板

「門の築石」の看板

城山城の門礎石「門の築石」2

城山城の門の礎石2

城門推定復元図

城門推定復元図

城山城調査団1988『新宮町文化財調査報告10 城山城』

5-馬立古墳群

城山城の裾には多数の古墳も築かれています

1号墳が姥塚古墳です。

馬立古墳群7号墳

馬立古墳群7号墳